気になる記事を切って貼って北九州の高3が続ける「自学ノート」が本に

記事を貼ったノートを部屋に並べて笑顔の梅田さん

 小学3年のときから新聞記事のスクラップを続けている東筑紫学園高校3年・梅田明日佳さん(北九州市小倉北区)のノートや歩みを一冊にまとめた「ぼくの『自学ノート』」が小学館から出版されました。梅田さんは「新聞はニュースを伝えるだけでなく、歴史や作家など幅広いジャンルのことに興味を抱かせてくれる。何かに好奇心を持つことの楽しさを感じてもらえれば」と話しています。


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小3のときからスクラップ

 梅田さんは小学校の宿題で、新聞で気になった記事をノートに貼り、感想を書いて提出しました。担任が返してくれたノートには感想に対するコメントが添えてあり、それが励みになって「自学ノート」作りが始まりました。


祇園太鼓像の記事を貼り、感想を記したノート

 ノートには、記事のスクラップだけでなく、自分で見聞きし、考えたこともまとめています。JR小倉駅前の「祇園太鼓像」のばちがなくなったことを伝える記事に怒りを覚え、像が修復されたことを知ると現地に見に行きました。また、太平洋戦争末期の「八幡大空襲」に関する記事に心を痛め、「この悲劇を忘れてはいけない」とつづりました。


小学3年のときから続く「自学ノート」


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活動と交流の範囲が広がる

 記事で読んだ展覧会に足を運んで学芸員らに話を聞いたり、新聞スクラップのイベントに参加して大学教授と交流を続けたり。新聞に目を通し、気になる記事をスクラップする生活を続けていると、活動範囲と交流の輪は広がっていきました。


スクラップの内容は様々な範囲に広がる


 昨年5月、梅田さんを特集したドキュメンタリー番組がNHKで放送され、小学館の編集者らの目に留まりました。担当者によると、スクラップにとどまらず、自ら現地に向かう少年の行動力にみんなが感心し、出版の話が進んだといいます。


新聞を読んで気になった記事をスクラップする梅田さん

 今も、時間を見つけて朝刊と夕刊に目を通し、記事をチェックしている梅田さん。「興味を持ったものに対して考えたことを具体的な言葉で周りに伝えられるようになった」と実感しているそうです。


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自分の成長を客観的に記録

 新聞記事のスクラップを始めてもうすぐ10年。「自学ノートは、ある時期に、自分が何を考えていたのかなどを客観的に振り返ることができます。成長しているな、と感じると自分に自信が持てるようになります」と梅田さんは話します。


本を手にする梅田さん


 出版された本は、小学3年から中学3年まで27冊の自学ノートを抜粋して収録しているほか、梅田さんの印象に残った書籍を紹介するコーナーなどもあります。A5判・224ページで、1500円(税別)。全国の書店で購入できます。


出版された「ぼくの『自学ノート』」


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