帰ってきた北海道物産展 博多阪急の「新しい物産展様式」とは

記事 INDEX

  • 1年ぶりの北海道物産展
  • 気になるコロナ対策は?
  • たまった消費意欲を実感

 博多阪急(福岡市博多区)で11月3日、「冬の北海道物産大会」が開幕しました。北海道物産展はデパートのドル箱イベントですが、新型コロナウイルスの影響で博多阪急での開催は約1年ぶり。コロナ禍における"新しい物産展様式"を取材しました。


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1年ぶりの北海道物産展


カニづくしの弁当

 北海道物産展は博多阪急にとって、年間最大の売り上げを誇る重要イベントです。これまで年に2回開いていましたが、今年4月に予定していた物産展は新型コロナの拡大で中止に。その後も、多くの人を集める物産展は開催を見合わせてきました。

 博多阪急によると、今春の北海道物産展は出店業者が決まり、チラシも完成していました。各地で物産展が相次ぎ中止になるなか、業者からは「コロナ危機を乗り切れるだろうか……」という不安の声が、バイヤーの耳にいくつも届いたそうです。

2週間のロングラン開催


人気の弁当を買い求める人たち

 春に開催できなかった分、今回は8階の特設会場だけでなく、地下1階の食品売り場にもスペースを確保し、1年前を超える数の業者が集結しました。期間も普段より1週間延長し、11月16日まで2週間のロングラン開催です。

 北海道物産展では恒例のカニやウニも"健在"です。博多阪急のバイヤーは北海道への移動を避けながらも、培ったルートを頼りにリモート商談を重ねたそうです。


アワビ、カニ、エビ、ホタテ、イクラなどの海鮮弁当

 バイヤーの岩崎亮さんによると、見た目だけでなく、見えないところの豪華さもプラスしたとのこと。カニ弁当のシャリにはカニ、ウニ弁当のシャリにはウニをまぜました。物産展初日の3日、数量限定の海鮮弁当はあっという間に売り切れました。


カニやウニを使った人気の弁当は開店早々に売り切れ

気になる新型コロナ対策は?

 新型コロナが広がってから初めて開く物産展。博多阪急は感染防止対策として、これまで当たり前だった「試食」を完全に廃止しました。会期を2週間に延ばしたのも、客足をできるだけ分散させる意図があるそうです。

 基本的な対策としては、会場にアルコール消毒液を設置し、客が密にならないように通路を広めに確保しました。従業員や出店業者は毎日の健康チェックを行い、手洗いやうがいを徹底しているとのことです。


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会場に行かなくても買える

 初日は「文化の日」で祝日。午前10時の開店直後から、会場は混み合いました。入場制限が行われていても、目当てのものを購入するためには、行列に並ばざるを得ないようです。


多くの人でにぎわう北海道物産展の特設会場

 博多阪急は今回、会場の混雑をできるだけ緩和するため、一部の商品は電話でも注文できるようにし、11月12日まで受け付けています。約150種の商品から選べ、自宅で物産展を楽しめます。

 バイヤーの岩崎さんは「海鮮弁当やコロッケなど会場でしか手に入らない実演商品のほかに、お取り寄せが可能な商品もあります。安心安全なお買い物をご自宅でも楽しんでいただきたいです」と話しています。

コロナによる買い控えの反動も


高価格帯の商品も次々と売れていた

 新型コロナの影響で厳しい経営環境が続く百貨店業界ですが、回復の兆しも出ています。博多阪急によると、「デパ地下」を中心とする食品売り場では、惣菜やスイーツなどの"巣ごもり消費"によって高価格帯の商品が売れているそうです。

 北海道物産展の滑り出しは好調で、博多阪急の広報担当者は「新型コロナで控えていたお客様の消費意欲を実感しています」と話していました。



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