門司港で人気の「王様焼きカレー」の店 伊勢神宮外宮奉納で気持ち新たに
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門司港(北九州市)のご当地グルメとして知られる焼きカレー。多くの店がしのぎを削り、自慢の味を提供していますが、プリンセスピピ門司港の「王様焼きカレー」はタイ風のエスニックカレーをベースにし、ほかにない個性で人気を集めています。
門司港で人気の焼きカレー
2010年に門司港焼きカレーフェア「おいしかった店1位」に輝き、人気の店としての評価を着実に固めてきました。そして今回、全国から30事業者、九州からは唯一、伊勢神宮外宮奉納品に名を連ね、この11月に奉納式典が行われました。
この奉納は「食と産業の神様」である豊受大神(とようけおおみかみ)をまつる伊勢神宮外宮に、生産者が丹精込めて作った食品を納めるものです。今回の奉納はもともと2019年に予定されていましたが、天皇即位に伴う皇室行事の都合により2020年3月に延期され、さらに新型コロナウイルスの感染拡大に伴い2度見送られました。
本来は各事業者が伊勢神宮に赴いて奉納するのですが、コロナ禍の中で11月にようやく実現した今回は、外宮奉納委員が代行するかたちで執り行われました。
正直なものづくりを誓う
プリンセスピピ門司港のオーナーシェフ・岡嵜孝和さんは名古屋市出身。伊勢神宮は遠足で出かけるなど子どものころから身近で、かつ尊い存在でした。北九州商工会議所を通じて外宮奉納の話を勧められたとき、絶対に実現したいと思ったそうです。
申し込みから約2年。決定後も延期が重なり、自身で奉納することはできませんでしたが、「無事に開催されてほっとしたし、とても光栄に思っています」と話します。
新型コロナの緊急事態宣言のあと、門司港を訪れる観光客は一気に減りました。夏場からは持ち直してきたものの、以前のにぎわいは戻っていないといいます。
先行きはなお不透明ですが、岡嵜さんは奉納がかなったことを励みに意欲をみせています。「コロナに負けない、正直なものづくりに対する思いを新たにしました。食を通じて、元気と健康を多くの皆さんに届けていきたいです」
通販に特別記念セット
プリンセスピピ門司港では店内飲食だけでなく、テイクアウトに対応し、通信販売も行っています。伊勢神宮外宮に今回奉納した王様焼きカレーの「野菜ソムリエ」と「めんたい」を特別記念セットとして、通信販売のメニューに加えます。
門司港の多くの観光施設でも使用できる「北九州の魅力再発見パスポート」を携えてプリンセスピピで料理を注文すると、ローストビーフがサービスされます。