好調スタートのキッザニア福岡に「宇宙」体験が新登場 「今後も続々!お楽しみに」
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記事 INDEX
- 「こどもが主役の街」
- 国内初の宇宙ブース
- スタッフのおすすめ
福岡市博多区の大型商業施設「ららぽーと福岡」に7月、国内3か所目の「キッザニア」が開業しました。子どもたちが様々な仕事を疑似体験できる施設で、オープン直後の1か月間は夏休みとも重なり、予約でほぼいっぱいの盛況ぶりでした。8月末には新たなパビリオンも加わり、にぎわいが今後も続きそうです。
「こどもが主役の街」
キッザニアは「こどもが主役の街」として、3~15歳の子どもが職業体験を通じて社会の仕組みを学ぶことができる施設。福岡は、東京、甲子園(兵庫県)に続く国内3か所目です。
施設内には、信号機や横断歩道、車など現実社会の約3分の2サイズの街並みが再現されています。福岡は現在、2フロア(延べ約6600平方メートル)に、約50のパビリオンが並び、およそ70の体験を楽しめます。
入場時や仕事体験後に、専用通貨「キッゾ」を受け取れるのも特徴です。キッゾは施設内の銀行に貯金したり、買い物に使ったりできます。
国内初の宇宙ブース
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キッザニア福岡に8月30日に加わった新たなパビリオン「宇宙訓練センター」では、宇宙空間での船外活動と、地上での指示業務という2通りのトレーニングを体験できます。通信大手のKDDIが出展し、企画や監修には宇宙航空研究開発機構(JAXA)が協力しました。
初日にさっそく体験した福岡市の小学4年の女児(9)は「独特の返事が難しかったけれど、みんなと協力し合うと心強かったです」と手応えを感じた様子。「将来、宇宙飛行士になってみたいという気持ちが強くなりました」と笑顔を見せました。
KDDIは衛星通信サービスなども手がけています。技術戦略本部の市村周一・担当部長は「将来を担う子どもたちに、宇宙の分野も仕事の選択肢として身近に感じてほしい。地球人としての視点も育んでもらえる」と出展に至った理由を話します。
キッザニアを運営するKCJ GROUP(東京)によると、宇宙をテーマにしたパビリオンは国内で初めて。同社コンテンツ部マネジャーの長田有紀子さんは「九州には種子島宇宙センターもあります。宇宙分野やグローバルな仕事に興味を持つきっかけになるのでは」と期待します。
スタッフのおすすめ
施設には様々な体験が用意されており、どれを選ぶのか、楽しくもあり、悩ましくもありそうです。キッザニア福岡のスタッフに「おすすめ」のパビリオンを教えてもらいました。(かっこ内はオフィシャルスポンサー)
福岡らしさ
観光バス(西日本鉄道)
「オープントップバス」に乗車し、バスアナウンサーとして街の紹介をしたり、乗客として観光したりする
くつ工場(ムーンスター)
タブレットを使ってパーツごとに色や模様を付けて、靴をデザインする
身近さ
銀行(auじぶん銀行、ふくおかフィナンシャルグループ)
オンライン口座の開設手続きなど銀行員の仕事をしたり、客として口座を開設してキャッシュカードを作ってもらったりする。お金(キッゾ)を預けることもできる
宅配センター(ヤマト運輸)
台車を使い、街の中で荷物を受け取ったり、配達したりする
体験の豊かさ
消防署
消防士として署内で訓練し、模擬の火災現場で消火活動を行う
ミルクハウス(森永乳業)
ベースとなる乳製品に合わせるソースやクリーム、トッピングなどの組み合わせを考えて、オリジナルのチーズケーキをつくる。試食もできる
キッザニア福岡では今後、パビリオン数を約60、提供する体験を約100に増やす予定です。広報担当の小西ゆかりさんは「社会の仕組みを楽しく学べる施設。新しいパビリオンが続々登場するので、ぜひお楽しみに!」と来場を呼びかけています。