「福岡~長門湯本温泉」の西鉄高速バス 7月1日に運行開始!

 西日本鉄道(福岡市)が、7月1日に運行を開始する高速バス「福岡~長門湯本温泉線」の愛称が『おとずれ号』に決まりました。西鉄の高速バス路線開設は2019年4月の福岡~阿蘇線(現在は休止)以来、3年ぶりとなります。

900を超える応募から

 西鉄が運行する高速バスでは初の試みとなった愛称募集には、900件を超える応募があり、山口県長門市、長門湯本温泉まち株式会社、西鉄の3者で選考しました。

 『おとずれ号』を選んだ理由は、長門湯本温泉の中心部を流れる音信川の読み「おとずれ」に、「多くの方に長門市へ"訪れ"ていただき、幸せが"訪れ"るように」との願いを込めた――ということです。


長門の観光や物産を紹介する関係者

 バスは「博多バスターミナル」~「西鉄天神高速バスターミナル」~「長門湯本温泉」~「長門市役所」~「道の駅センザキッチン」を1日1往復。6月1日から事前予約を受け付けています。料金は片道4000円で、WEB申し込み限定で往復7000円の割引運賃も設定しています。

長門湯本の観光まちづくり

 長門湯本温泉は、今からおよそ600年前に住吉大明神からのお告げによって発見されたと伝えられ、山口県では最も古い歴史をもつ温泉として知られています。しかし、宿泊者数は1984年の39万人をピークに減少し、2014年には老舗ホテルが廃業に追い込まれるなど、巻き返しに向けて観光客誘致が課題となっていました。


長門市の特産品

 そこで2016年、魅力ある温泉街の再生をめざして、関係者が一体となった観光まちづくりをスタート。星野リゾートの温泉旅館ブランドの進出、空き家をリノベーションして萩焼を楽しめるギャラリーカフェの開業など、地元住民や事業者、行政が手を携えて魅力創出に取り組んでいます。

 約6年にわたる活動は高く評価され、「地方創生大賞」など数々の賞を獲得。今後は"全国温泉ランキングTOP10"入りを目標に、さらなる魅力向上に励んでいます。


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