旦過市場の活気を取り戻そう 被災4店がテント営業開始

 2度にわたる大規模火災に見舞われた北九州市小倉北区の旦過(たんが)市場のにぎわいを取り戻そうと12月3日、火災跡地で四つの店が仮設営業を始め、近くには中学生が高さ5メートルのクリスマスツリーを設置した。


タンガレンガ広場に設けたテントで営業を始めた被災店舗

 市場付近では10月に、2度目の8月火災のがれき撤去が完了した。これを受けて同市場商店街は、更地の一画約90平方メートルにレンガを敷き詰めて「タンガレンガ広場」を整備。青果、乾物などの4店がテント張りの仮設店舗で営業することになった。


市民らが次々と訪れた

 午前10時のオープンと同時に、広場には次々と買い物客らが訪れてにぎわった。市場に通って約30年という小倉北区の男性(73)は「火災後は暗い雰囲気だったが、店の人の表情も明るい」と笑顔。青果店の吉永真里子さんは「火災で何もかも失い、本当に大変だった。ここから頑張っていきます」と前を向いた。

隣接地に中学生がツリー

 クリスマスツリーは広場に隣接する火災跡地の一画にお目見えした。地域貢献の取り組みの一環として、市内の中学生約30人がモミの木にクリスマスの飾り付けを施した。市立高須中2年の女子生徒(14)は「市場の皆さんへの“クリスマスプレゼント”。少しでも元気になっていただければ」と願っていた。

 ツリーは25日までの毎日、午後5~10時に点灯される。


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