デニムの背中に女優を描く 嘉麻で「イイジャン」展

 デニム生地のジャケットの背中に、海外の有名女優の似顔絵などを描いた作品展が、福岡県嘉麻市の織田廣喜美術館で開かれ、訪れた人の目を楽しませている。観覧無料で12月25日まで。


背中に人物画を描いたジャケットなどを手にする高鍋さん

 東京で企業の商品ポスターや雑誌、カタログのデザイン制作に関わってきた飯塚市伊川の洋画家・高鍋充さん(76)が出品。約20年前に地元に帰省後、絵画教室の講師などを務める中で、「普通のキャンバスに描くだけでは物足りない」と思ったのがきっかけで、昨年10月からデニム生地のジャケットに描いているという。

飯塚市発祥の意味

 神奈川県横須賀市発祥と言われ、龍の刺しゅうを背中に入れるなどした「スカジャン」にあやかり、飯塚市発祥のジージャンの意味を込めて「イイジャン」と命名。マリリン・モンローやオードリー・ヘプバーンといった人物のほか、犬、猫、花などを描いた145点を展示している。

 高鍋さんは「着なくなった服に新しい命を吹き込む思いで楽しんでいる。まちのにぎわいに一役買えるよう盛り上げていきたい」と話している。希望があれば、持ち込みの服に絵を描くこともできるという。

 作品展は午前9時半~午後5時半(入館は午後5時まで、月曜休館)。


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