人気上昇中「ピエトロおじさん」がグッズに BEAMSとコラボ
記事 INDEX
- 3000件超の願いから
- 遊び心満載!の8種類
- 40年を経てウィンク
ドレッシングの製造販売などを手がけるピエトロ(福岡市)は11月17日、同社キャラクター「ピエトロおじさん」がデザインされたTシャツなど8種類のグッズを発売します。セレクトショップを展開するビームス(東京)とのコラボ企画。BEAMS公式オンラインショップとピエトロ公式オンラインストアのほか、それぞれの一部店舗で扱います。
3000件超の願いから
グッズは、ピエトロが実施しているプロジェクト「ピエトロおじさんが願いを叶(かな)える ありがとうチャレンジ」の一環で誕生しました。
プロジェクトは、1981年発売の看板商品「ピエトロドレッシング 和風しょうゆ」の累計出荷本数が、今年5月に3億本を突破したことを記念した特別企画。「叶えてほしい願い」を募って、そのうちの三つを実現するもので、3212件が寄せられました。
第1弾は8月、ドレッシングを製造する福岡県古賀市の工場を特別に見学できるツアーで、全国から定員を大きく上回る応募がありました。第2弾は10月、近隣にピエトロの店舗がない岐阜県飛騨市での出張レストランで、用意した250食が完売しました。今回のピエトロおじさんグッズは、プロジェクトを締めくくる第3弾です。
ビームスもピエトロも、コーポレートカラーがオレンジという縁があることなどから、今回のコラボが実現したとのことです。
遊び心満載!の8種類
登場したのは、Tシャツとスウェット各2種類のほか、パーカー、バンダナ、キャップ、ワッチキャップです。
Tシャツとスウェットは、オリジナルのロゴ、ワッペンがデザインされています。ロゴは今回の企画に合わせ、ビームス(BEAMS)の文字がピエトロ風にアレンジされています。
Tシャツとパーカーの背面には、ほほえむピエトロおじさんが大きく描かれています。
バンダナは、ピエトロ風の「ビームス」のロゴの中に、ひとつだけ「ピエトロ」のロゴが隠れている、遊び心あふれるデザインです。
ワッチキャップは、ピエトロドレッシングの代名詞である「オレンジキャップ」をイメージ。キャップのロゴなどにも、オレンジ色が使われています。
広報担当者は「ピエトロおじさんがワンポイントでアクセントとなったかわいらしいグッズです。ファッションをきっかけに、新たにピエトロのファンになっていただけたらうれしいです」と話しています。
40年を経てウィンク
ちなみに、ピエトロおじさんについては、「モデルは誰?」「ひょっとして創業者の村田邦彦さんですか?」といった質問がよく寄せられるそうです。広報担当者によると、「実は、社内にモデルはいないんです」とのことです。
1980年、福岡市・天神に第1号店を出す際、村田さんが「個性的な店名に」と、パスタが好きなおじさんが主人公のイタリアの民話「羊飼いのピエトロ」にちなみ「洋麺屋ピエトロ」と命名。その民話をモチーフに、洋麺屋らしくコックの装いで登場したのが「ピエトロおじさん」です。
ピエトロおじさんを巡っては、こんな話も。「実は、ピエトロおじさんは40年間、ずっと目を閉じていました」――。
1号店の看板にも描かれた息の長いキャラクターですが、知られているのは目を閉じて歌う姿。今回のコラボ商品には、目を開けて登場しています。
「開眼」のきっかけは、創業40年を迎えた2020年。企業ブランドなどを社内で見直す中、「ピエトロおじさんをもっと活躍させられないか」という声が上がりました。
目を開けてほほえむ様子や調理する姿を、店内の装飾やフォトスポットなどで登場させたところ、「目が開いてる」とSNSなどで話題に。注目が高まり、今回、グッズを求める声にもつながったようです。広報担当者は「かつては一方的に見つめるだけでしたが、今は目を合わせることができて、私たちもうれしいです」と話します。
イベントに“後輩”が登場
コラボグッズ発売翌日の11月18日には、記念イベントがビームス 博多(アミュプラザ博多内)で開かれます。ピエトロの創業35周年(2015年)を機に誕生したマスコットキャラ「どれピー」が登場し、“先輩”のグッズのPRに一役買う予定。グッズを1万円以上購入するとピエトロ商品が当たる「ハズレなし」のガラポンに挑戦できます。