老朽化に伴う改修が計画されている福岡市博物館について、市が玄関やロビーを活用し、国際会議のレセプションなどが開催できるよう整備を検討していることがわかった。キッズスペースの設置や敷地内の広場の拡張なども行う方針で、多目的に使えるようにすることで、より多くの人を呼び込みたい考えだ。
キッズスペースの設置も検討
同館は、1990年10月に地域の歴史や民俗を研究・展示する施設として開館。来館者は延べ1000万人を超えるが、施設の老朽化が進んでおり、市は2021年度からハード、ソフト両面でのリニューアルを検討してきた。
関係者によると、比較的広い玄関とロビーの空きスペースをイベント会場として使えるよう改修するほか、広場を拡張して飲食や物販などのサービス施設を設け、にぎわいを創出する。
また、博物館の機能強化に向けて、省エネ型の照明設備などを導入するほか、展示内容も「福岡の歴史と未来の展望」を意識したものに改める。施設の魅力を高め、効率的な運用を図るため、民間活力の導入も検討するという。