一般社団法人・世界押花芸術協会の会長を務める福岡県大牟田市出身の押し花作家、杉野宣雄さん(57)が、大牟田の風景を題材に制作した作品3点を市に贈った。
杉野さんは、独自の押し花技術を開発し、全国に広めた杉野俊幸さん(故人)を父に持つ。親子2代にわたり、国内外で押し花文化の普及に努めてきた。
大蛇山まつりなど題材に
大牟田市に初めて寄贈した作品は、市在住のフリーカメラマン野田忠さん(57)が撮影した写真に押し花をあしらった「大蛇山まつり」「三池炭鉱宮原坑」「三池港」の3点。代表的な観光名所やまつりの風景に花を添えることで、新たな魅力を伝える作品に仕上がっている。
2月22日に市役所で寄贈式が行われ、杉野さんは「花の色をいつまでも残せる押し花の技術を大牟田から発信できるよう活用してほしい」と伝えた。関好孝市長は「美しく奥深さを感じる作品で、癒やされる」と感銘を受けていた。