飯塚市総合体育館が完成 「健康づくりのシンボルに」

 福岡県飯塚市鯰田に建設中だった市総合体育館が完成し、4月15日、現地で落成式があった。関係者が多数出席して完成を祝うとともに、エントランスホールでは同市出身で文化勲章受章者の洋画家・野見山暁治(ぎょうじ)さん(102)の陶板レリーフがお披露目された。


バスケットボールコート3面分の広さを誇るメインアリーナ

 体育館は、飯塚第1体育館(飯塚市枝国)など老朽化した市内の6施設を統合する形で整備された。延べ床面積は約8900平方メートルで、総事業費は約55億円。バスケットボールコート3面分のメインアリーナ(約2500平方メートル)や多目的ホール、弓道場、トレーニング室などを備える。市によると、メインアリーナは県内の体育館で4番目の広さだという。


テープカットで完成を祝う関係者たち

 この日、落成式でテープカットなどが行われ、片峯誠市長は「健康づくりのシンボルとして、地域がにぎわうような体育館になってほしい」と話していた。

野見山さん作品も設置 「子供たちの夢」表現


エントランスホールに設置された陶板レリーフの作品と野見山さん

 体育館のエントランスホールの壁面には、市内の小学生約1100人が描いた「自分の夢」などの絵をもとに、野見山さんが車や鳥、魚などを大小様々な陶板レリーフ43点で表現した「明日の空」(縦2.8メートル、横7.8メートル)が設置された。式典に出席した野見山さんは「子供たちの夢が表現できてうれしい」と目を細めていた。


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