北九州市八幡西区の折尾地区で、新型コロナウイルスの影響で中断していたお年寄りの買い物支援のための専用マイクロバス「おでかけ買い物バス」の運行が5月16日、再開された。
同区役所コミュニティ支援課によると、同区自治総連合会とハローデイ(本社・北九州市小倉南区)が協力して、8自治区会を対象に実施。同社が業者にバスの運行を委託し、2018年11月から毎週火曜日に4ルートを走り、同区本城東の「ハローデイ本城店」まで無料で送迎していた。
しかし、感染拡大で20年3月31日をもって中断。同年11月に1日間、12月に2日間と一部で再開したものの、再び中断が続いていた。新型コロナの感染症法上の位置づけが5月8日、「5類」に引き下げられたのを契機に、7自治区会を対象に再開した。
再開前の利用者は累計6115人。1日の定員計約100人に対し、平均で80人前後の利用があり、再開を望む声が多く寄せられていたという。16日の初便には15人が乗車し、利用者(78)は「バスの中や買い物でおしゃべりするのも楽しみで、待ちに待っていた」と喜んだ。
同社営業戦略部の廣瀬美咲課長は「各自治区会の積極的な取り組みがあって成り立つ事業。再開を望む声が大きく、地域のコミュニティーに役立っていることがうれしい」と話していた。