イオン九州は5月25日、福岡県中間市で生鮮品などを自動車に載せて販売する移動販売を始めた。イオン九州としては4月に開始した大分県由布市に次いで2か所目で、福岡県内では初めて。
移動販売は高齢化が進む地域で、ネット通販の利用に慣れておらず、店舗に行くことが難しい高齢者らに配慮したサービス。「イオンなかま店」から移動販売車1~2台に生鮮品や総菜、日用雑貨など約400~600品目を載せ、日曜を除いて中間市内の公民館などを巡回する。手数料は1品あたり10円(税別)で、販売車にない商品の注文もできる。
なかま店で行われた出発式では、同市の福田健次市長が「高齢化で買い物が難しい市民がいる中、移動販売は地域課題解決の一歩になる」と感謝し、イオン九州の岩下良・上席執行役員は「ネットスーパーも展開しているが、実際に商品を目で見て楽しく買い物をしたいという声も根強い。様々なニーズにしっかり応えていきたい」と話した。