福岡県の茶の品評会で1位に選ばれた八女茶の生産者らが県庁を訪れ、服部誠太郎知事に受賞茶を贈呈した。濃厚な甘みやうまみが特徴の八女茶は今年、発祥から600年の節目を迎え、8月には全国茶品評会が八女市で開かれる。
発祥600年の節目 8月に八女で全国茶品評会
県の茶品評会は5月に開催され、204点が出品。「煎茶の部」は筑後市の永松敏治さん、望さん夫妻、「玉露の部」は八女市の月足靖彦さん、サチヨさん夫妻がそれぞれ1位に選ばれた。香り、味など四つの審査項目で、いずれも満点だったという。
6月23日に訪問を受けた服部知事は受賞したお茶を味わい、「我が子のように手塩にかけて育てているのだと思う。八女茶の素晴らしさを全国、海外にも知ってもらいたい」とPRに意欲を示した。
永松さんは「今シーズンは雨や風が強かったが、良いお茶が採れた」と話し、月足さんは「玉露は繊細で難しい。色んな方の支援で受賞することができた」と感謝した。
10月に県内3市で「全国お茶まつり」
全国茶品評会は8月22~25日に八女市で開催され、お茶の消費拡大を図る「全国お茶まつり」が10月28、29日に福岡、北九州、八女の3市で開かれる。