JR九州が鉄道の「お宝」をネット出品 初回スタート!

 JR九州は、鉄道部品を対象としたインターネットオークションを定期開催すると発表した。7月から月1回を目安に行い、国鉄時代に使用されていた貴重な部品などを出品する。先着や抽選で販売していた従来の方法を見直して参加者の裾野を広げ、収入源の多様化につなげたい考えだ。

国鉄のロゴ入り扇風機、寝台列車の表示板も


国鉄時代の列車に設置されていた扇風機(画像はいずれもJR九州商事提供)


 グループのJR九州商事(福岡市)が運営するネット通販サイトで実施する。初回は12日午後5時に入札の受け付けを始め、国鉄のロゴが刻印されている乗務員室用の小型扇風機や、寝台列車に取り付けられていた表示板(幅39センチ)など計4点を出品する。最低価格は1000円と3万円の2種類で、17日夜の締め切りまでに最高値をつけた人が購入できる仕組みだ。


寝台列車の表示板

 JR九州グループはコロナ禍で落ち込んだ鉄道収入を補うため、2021年から鉄道備品などを先着や抽選で販売する催しを毎月実施。1回あたり数十万円から数百万円の売り上げがあった。ただ、中には値付けが難しかったり、買い手がつかなかったりする商品もあり、ネットオークションを導入することでより多くの鉄道愛好家らに対象を広げられると判断した。


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