ウミガメの産卵を3年ぶり確認 福津市の海岸で124個
福岡県福津市は8月7日、同市の勝浦海岸でアカウミガメが産卵したと発表した。同市で産卵が確認されたのは、2020年8月以来3年ぶり。
市うみがめ課によると、8月1日早朝、地元の保護団体「勝浦うみがめ塾」のメンバーが浜を見回っていたところ、産卵行動の痕跡や、卵を産んだ後に海に帰った際の足跡を発見。その日は卵は見つからなかったが、同3日夕の再調査で124個を確認した。
うみがめ塾は、満潮時に卵が海水につからないよう、割れていた2個を除いて安全な場所に移した。市と連携し、およそ2か月後に孵化(ふか)して海に帰るまで見守っていく。同塾の嶋田和重会長は「今年もだめかと思っていたが、ようやく(母ガメが)上がってくれて一安心」と話した。