福津で「鯛茶づけフェア」開催 最多22店が参加!6月末まで

福津で親しまれている鯛茶づけ(画像はいずれもひかりのみちDMO福津提供)

記事 INDEX

  • 愛されるご当地グルメ
  • 豪華コースやカレーも
  • スタンプラリーでお得

 天然真鯛(まだい)の漁が盛んな福岡県福津市で「ふくつの鯛(たい)茶づけフェア」が5月17日からスタートします。今年で14回目を迎える人気イベントで、これまでで最も多い22店が参加。一口に「鯛茶づけ」と言っても定番から変わり種までバリエーション豊かで、食べ比べて好みの一杯を探す楽しみもありそうです。

愛されるご当地グルメ


 「鯛を専門とする漁師がいるなど、元々、この一帯は鯛の漁が盛んな地域です」。フェアのいきさつを尋ねると、運営に携わる「ひかりのみちDMO福津」の中村留美事業本部長が教えてくれました。


「ふくつの鯛茶づけフェア」のポスター


 刺し身で夜の食卓に上り、食べきれなかった分は(しょうゆなどで)漬けて翌朝に茶づけで――といったふうに、鯛茶づけは各家庭でよく食べられてきたとのこと。観光振興に向けた話し合いの中で「『鯛茶づけ』を通じて、地域の名産と食文化を広く知ってもらおう」とのアイデアが生まれ、2011年にフェアが始まりました。

 19年のフェアでは1万食超が提供され、コロナ禍でも時期を変えるなどの対策を講じながら続けてきました。23年には提供数が8000食近くにまで回復。今年はDMOや農水産業者らで新たに結成した「おいしい福津実行委員会」が主催し、いっそうの盛り上がりが期待されています。


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豪華コースやカレーも


フェアのパンフレットでは22店を掲載している

 「回を重ねるごとに、各店の工夫もより研ぎ澄まされています」と中村事業本部長は話します。フェアで掲げる「福津の鯛茶づけ3カ条」をふまえつつ、今年は初参加2店を含む22店が個性豊かなメニューを用意します。

◆福津の鯛茶づけ3カ条(パンフレットより)
一、玄界灘で獲(と)れた活(い)きのよい天然真鯛を使用
一、お茶かダシ汁をかけて、ご飯と一緒に召し上がれ
一、各店舗こだわりの調理方法でおもてなし

 「定番」「豪華」「変わり種」をキーワードに、メニューの一部を紹介します。

定番


「結び屋 晴」(左)と「漁師めし 来進」の料理

 「結び屋 晴(はる)」は、和食歴42年のオーナーシェフが、米やだしなどの素材にこだわった鯛茶セット(税込み1800円)などを提供。「漁師めし 来進(らいしん)」は、鯛漁師の家族がJR福間駅の1階で運営。鯛茶定食(1800円)などをそろえ、鯛の頭でとっただしをかけて楽しめます。

豪華


「福津ぶどうの樹 鮨屋台 海の彩」の料理


 海が見えるカウンター席が人気の店「福津ぶどうの樹(き) 鮨(すし)屋台 海の彩(いろ)」では、にぎり寿司と、特製あんかけを使った鯛茶漬けのコース料理(3960円)が味わえます。


変わり種


「華カリー ginger」(左)と「創作旬彩 玄杏」の料理

 「華(はな)カリー ginger(ジンジャー)」は、天然真鯛のアラでだしをとった薬膳風スープカレーを、炙(あぶ)り真鯛丼とともに提供(2400円)。「創作旬彩 玄杏(げんあん)」は、低温燻製(くんせい)した真鯛とホタテの焼きおにぎり2種類に、特製スープをかけて、洋風の茶漬けにしました(1800円)。


パンフレットでは周辺の観光情報も紹介


スタンプラリーでお得


 フェア期間中は、スタンプラリーを実施。各店で鯛茶づけを味わい、異なる3店分のスタンプを集めると、期間中に参加店で利用できる500円分の食事券に交換できます。


スタンプラリーの台紙のイメージ


 なお、福津市内の観光案内所・津屋崎千軒なごみでは、5月17日~6月16日にフェアメニューの写真を展示します。


 フェアは6月30日まで。情報は特設サイトで詳しく紹介しています。


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