有明海北側の沿岸約150キロを自転車で走るイベント「アリイチ」が10月8日、開催される。福岡県大牟田市をスタートし、佐賀県や長崎県諫早市を経由。同県雲仙市国見町から有明フェリーで対岸の熊本県長洲町に渡り、同県荒尾市でゴールする。企画したサイクリングガイドの荒木茂人さん(41)は「イベントを機に有明海沿岸の観光振興につながれば」と意気込んでいる。
大牟田→雲仙→荒尾 150キロ
有明海北側の沿岸は、サイクリストに手頃な練習コースとして親しまれている。イベント当日は、午前6時半~7時半に10人程度のグループに分かれて大牟田市をスタートする。福岡、佐賀県境の筑後川昇開橋、諫早市小長井町のフルーツバス停などの観光スポットにも立ち寄り、途中のエイドステーションでは雲仙市の「じてんしゃ飯」など手軽に食べられる補給食が提供される。
イベントに先立つ6月下旬には、福岡、佐賀、熊本の自転車愛好家36人による試走会も行われた。荒木さんと共にSNSで試走を呼びかけた福岡県柳川市の会社員川口照悟さん(32)は「気温次第では、きついコースかもしれない」としながらも、本番に向けて手応えをつかんだ様子だった。
福岡市博多区から参加したスポーツ自転車歴7年の会社員山本東基子さん'(47)は、「島原の景色が好きでよく来ている。有明フェリーも便利。平坦なコースなので、初めて100キロ走る人にも向いていると思う」と話していた。
参加は9月18日までに
イベントの参加対象は100キロを5時間程度で走れる体力がある人で、定員200人。参加費9000円。ミドルコース(約60キロ、定員40人、参加費7000円)もある。参加希望者は9月18日までに、スポーツエントリーのホームページから申し込む。