九州豪雨で被災し、不通となっているJR肥薩線の人吉―吉松間で運行していた観光列車「いさぶろう・しんぺい」が10月4日、福岡県内でラストランを迎える。熊本県内での最後の運行は9月20日の予定。
列車の名称は、明治時代に肥薩線が建設された当時の逓信大臣・山縣伊三郎と、鉄道院総裁・後藤新平にちなみ、1996年に運行を始めた。大畑駅(熊本県人吉市)のスイッチバックやループ線、霧島連山を望む「日本三大車窓」を楽しむ列車として親しまれた。豪雨後はツアー向けに使われていた。
熊本関係の特別ツアーは9月15日は熊本―大分間、20日は大分車両センター(大分市)―熊本車両センター(熊本市)間で運行する予定。17、18日は吉松駅(鹿児島県)に停車するツアーもある。ラストランは10月4日、博多―小倉総合車両センター間で走る。
ツアー予約は、JRトラベルデスク(092ー482ー1489)の予約サイトで順次受け付ける。運行後は新たな観光列車として改造し、久大線で運行する予定。