フランスで開催中のラグビー・ワールドカップ（W杯）に出場しているウェールズ代表を応援しようと、2019年のW杯日本大会でキャンプ地だった北九州市が、市民から募ったメッセージ動画をウェールズラグビー協会に届けた。9月15～18日には小倉城（小倉北区）を同代表チームカラーの赤色にライトアップし、選手にエールを送る。
北九州市からウェールズ代表に届けられた応援動画の一部（北九州市提供）
日本大会の開幕直前、同代表はミクニワールドスタジアム北九州（同）で公開練習を行った。詰めかけた約1万5000人の市民らは赤いTシャツなどを身に着け、ウェールズの歌を大合唱して歓迎。同代表の選手らが市内の小学校を訪問するなどして交流を深めた。
19年のキャンプが縁
同市と同協会は友好関係を発展させようと、20年に「レガシー（遺産）協定」を締結。同市でコロナの感染が拡大した時期にはウェールズの元代表選手がメッセージ動画を送ってくれるなど、互いに縁を大切にしてきた。
フランス大会でもウェールズ代表を応援するため、市国際スポーツ大会推進室は8月から約1か月間、メッセージ動画を募集。約3分間にまとめた動画には、公開練習に来場した市民や市内のラグビースクールの子どもたちなど計約100人が登場し、ウェールズの旗を振って「ゴーゴーウェールズ」「世界一へ、北九州から応援しています」などと声援を寄せた。9月8日に同協会にSNSで動画を送ると、「北九州の友人からのメッセージ。ありがとう」と反応があったという。
ウェールズは今大会で初戦のフィジー戦に勝利。9月17日にはポルトガルと対戦する。同推進室は「応援しているという思いを伝え、さらに友好関係を深めていきたい」としている。
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