福岡県大牟田市が、9月1日に販売を始めたクーポン券「おおむた宵酔いチケット」1400冊が4日間で完売し、10月から5000冊を追加販売する。1冊2000円で3000円分の飲食や宿泊などに使うことができ、市の担当者は「お得感が好評だったのではないか」と話している。
クーポン券は、新型コロナウイルス禍で打撃を受けた夜の飲食街を盛り上げようと、昨年初めて企画。世界文化遺産の三池港で年2回しか見られない夕日の光景「光の航路」が出現する時期に合わせ、昨年11月15日~12月3日と今年1月17~31日に1000円で1500円分の飲食に使えるクーポン券を1200冊(1人1冊まで)販売したが、800冊しか売れなかった。
今年は、単価を上げて1人2冊までと購入条件を緩和。宿泊やタクシー乗車でも使えるようにし、利用対象を市内43店舗・事業所に広げた。販売・利用期間も「光の航路」の時期だけでなく、9月1日~来年1月末とした。
すでに2冊購入した人は、今回の追加発行分は購入できない。追加発行の経費は630万円で、コロナ対策の交付金を活用する。市は9月議会に予算案を提出。「限られた財源をどう使うのか熟慮する必要がある」と反対意見もあったが、賛成多数で可決された。
クーポン券は、大牟田観光プラザで販売される。問い合わせは同プラザ(0944-52-2212)へ。