いよいよ!大相撲九州場所 飯塚市に二子山部屋の稽古場

 大相撲の二子山部屋が九州場所の際に稽古場として活用する施設「金剛館」が10月19日、福岡県飯塚市本町に完成した。同市発祥のパチンコ店を展開する玉屋(本社・福岡市)や関連会社の三和(同)が、今年1月に閉店した玉屋の1号店「飯塚本町店」跡地に整備した。同日、現地で落成式が行われ、関係者らが力士の健闘や地域の活性化を願った。


金剛館内で行われた落成式


 玉屋の相談役・岩見吉朗さん(76)は角界に知り合いが多く、二子山親方(元大関・雅山)とは仲人を務めた間柄。親方が二子山部屋を創設した2018年の夏、飯塚本町店の一部(約165平方メートル)を改装し、土俵のほか、突っ張り稽古で使う鉄砲柱などを備えた稽古場として提供していた。


 今回の新施設は玉屋の創業70年を記念し、飯塚本町店をすべて取り壊したうえで宿舎付きの稽古場を整備した。広さは従来の約3倍で、総事業費は約8000万円。九州場所の期間以外は、地元の団体などに貸し出しも行うという。

 落成式には約30人が出席し、岩見相談役が「この地で父がパチンコ店を始めたのが玉屋の始まり。皆さんに愛される施設になってほしい」とあいさつした。施設名に使われた「金剛」はダイヤモンドの和名ということもあり、二子山部屋九州後援会の佐藤弘明会長(63)は「力士たちにはここで己をしっかりと磨き上げ、九州場所で輝かしい成績を残してほしい」と話していた。


力士の健闘を願う岩見相談役(右)と佐藤後援会長(金剛館で)


 11月の九州場所に備え、力士たちは来週から新施設で稽古に励む予定。問い合わせは九州後援会事務局(090-5935-2580)へ。


advertisement

この記事をシェアする