首都圏を中心に展開する高級スーパー「紀ノ国屋」が11月15日、福岡市・天神の岩田屋本店にオープンした。九州初出店で、百貨店内の店舗で初めて専用厨房(ちゅうぼう)を設けたほか、九州の素材にこだわった商品を用意し、訪日客の来店も見込んでいる。
紀ノ国屋は1910年の創業で、品質にこだわった食材や輸入食品で知られる。自社工場で製造するパンやソーセージなどのプライベートブランド(PB)も人気で、岩田屋本店は全国で45店舗目となる。
専用厨房も
岩田屋の店舗は、本館の地下1階で、売り場面積は約260平方メートル。日配品や冷凍食品のほか、厨房で焼き上げるアップルパイやPB商品など計約5800品を扱う。
紀ノ国屋は岩田屋本店で過去に期間限定で出店したことがあり、売り上げが好調だった。紀ノ国屋の富田勝己社長は「福岡は訪日客が多く、東アジアで紀ノ国屋の認知度を向上させたい」と話した。