「絵描きのホームレス」田川で個展 26日まで展示・販売

 「絵描きのホームレス エノビさんの個展 in 福岡」が、福岡県田川市の宿泊・交流施設「いいかねPalette(パレット)」で開かれている。シャープペンシルで描かれたモノトーンの抽象画約100点などが展示・販売されている。

シャープペンで描いた100点


モノトーンで円を描いた独創的な作品が並ぶ会場

 エノビさんは東京都内の公園で暮らす60歳代の男性。独学で絵を描き続けており、芯の濃淡だけで円と背景を表現した作品が多い。精巧な画風で、1作品を約10時間かけて完成させるという。

ユーチューバーの取材で

 2020年に同市出身のユーチューバー青柳貴哉さんの取材を受け、登録者数約17万人(今年9月時点)の番組「アットホームチャンネル」で取り上げられたのをきっかけに、都内で個展を3回開催。また、大手レコード会社からミュージックビデオの背景画の作成を依頼された。

 都外での個展開催は今回が初めて。筑豊地区の作家らでつくる「NPO法人アーツトンネル」が企画した。会場で作品に見入っていた横浜市のシステムエンジニア(43)はエノビさんのファンといい、「自分の世界観を自由に表現できるエノビさんに憧れている」と話した。


会場では、作者のスケッチブックも閲覧できる

 個展は11月26日まで(正午~午後6時、22日は休館)。入場無料。26日午後3時からは会場で青柳さんのトークイベントが行われる。参加無料。問い合わせはアーツトンネル事務局(090-9473-7166)へ。


advertisement

この記事をシェアする