交通安全の象徴「天神地蔵」また破損被害 中央署が捜査 

 殉職した男性巡査を慰霊する福岡市・天神の「天神地蔵」の一部が、再び破損被害に遭っていたことがわかった。2018年にも壊されたが、地元住民が修復していた。福岡県警中央署が器物損壊容疑で捜査している。


上部の一部が壊れた天神地蔵

 同署などによると、1月27日、周辺を掃除していた女性が地蔵の上部にある円形部分が割れているのに気づき、地元住民が30日、被害届を出した。

 1979年に中央署の田中政義さん(当時28歳)が赤信号を無視した暴走族のオートバイから歩行者を守ろうとしてはねられ、死亡。地蔵は田中さんを悼んで天神交差点に設置された。交通安全の象徴として親しまれてきたが、2018年4月、酒に酔った20歳代の男に蹴られて頭部が破損。住民らの浄財などで修復した。

 管理してきた地元の町内会長の藤木敏一さんは「みんなで大切にしてきた地蔵。悲しくて、腹立たしい。壊した人は早く名乗り出てほしい」と話した。

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