アフリカ北東部スーダンの医療支援などに取り組むNPO法人「ロシナンテス」(北九州市)は3月9日、地元・北九州市で活動報告会を開く。会場は、同市小倉北区の複合施設「リバーウォーク北九州」内にある西日本工業大小倉キャンパス大講義室で、医師で理事長の川原尚行さんが活動の経緯やスーダンの近況などを伝える。
川原さんが経緯から近況まで語る
ロシナンテスは2006年設立。川原さんが外務省在籍時にスーダンへ赴任した経験から、「目の前の人を救いたい」と支援活動を始め、巡回診療や井戸の掘削などに尽力してきた。
23年春、武力衝突の激化で、川原さんら日本人スタッフは国外退避を余儀なくされたが、帰国後は国内各地で講演するほか、アフリカの新産業の支援に向けて現地の研究機関と九州の大学をつなぐなど幅広く活動。同年、第30回読売国際協力賞に選ばれるなど、高い評価も受けている。
報告会では、川原さんが自ら、活動を始めた経緯を語り、スーダンのほか妊産婦支援にも取り組むザンビアでの活動を紹介。武力衝突が激化した後の、スーダンの近況も伝える。
写真展も6~12日開催
3月6~12日は、リバーウォーク内のJ:COM北九州芸術劇場・市民ギャラリーで、ロシナンテスに帯同した写真家・上山敦司さんらの作品などを展示する写真展も開催。9日の報告会後は、写真展の会場で上山さんが解説するツアーもある。
活動報告会は定員150人(先着順)。参加は、応募フォームで3月8日9:00まで受け付けている。問い合わせは電話(093-521-6470)かメールで。