福岡県久留米市は3月から、市内の公園にキッチンカーを出店してもらい、にぎわいづくりにつなげる実証実験を始めた。
市は2023年12月、市内の9公園を対象に料金無料でキッチンカーの出店を募集すると発表したところ、県内外から36台の応募があった。第1弾として3月8~10日に両替町公園、津福公園、久留米百年公園、水沼の里2000年記念の森で実証実験を行った。
初日は、市役所と久留米商工会館の間にある両替町公園におにぎりやアフリカ料理などのキッチンカー3台が並んだ。昼時には客が列を作り、公園のベンチで食べる姿が見られた。
市内の会社員平尾祐美さん(64)は「食事時にここに人が集まれば、市民同士や市職員との交流につながるのでは。テーブルがあったらいいですね」と話した。
出店した同市の沖縄料理店「キッチンめんそ~れ~」の堀はじめ代表(49)は「これまでは知人のつてなどを頼りにキッチンカーの出店場所を探していたのでありがたい。実験で終わらせずに続けてほしい」と期待していた。
実証実験は4月21日までで、市公園緑化推進課の伊藤博信課長は「これから桜の季節になるので、キッチンカーで食べ物を買って花見を楽しんでほしい」と話している。出店情報は市のホームページで確認できる。