福岡市・天神の天神地下街に3月29日、グルメの新店2店がオープンする。いずれも市地下鉄七隈線・天神南駅に近く、2023年3月の七隈線延伸開業(天神南―博多)に合わせた昨春の改装で食関連を強化した「南エリア」内。2店の登場で、今まで以上に地元のランチ需要や訪日客のニーズに応えていく構えだ。
こだわりのだし茶漬け、サラダボウル
新たに登場するのは九州初出店の「だし茶漬け+肉うどん えん」と、九州では2店目となる「WithGreen(ウィズグリーン)」だ。
だし茶漬け+肉うどん えん
「だし茶漬け+肉うどん えん」は全国24店目、九州では初出店。「和食屋の高級ファストフード」を掲げ、茶漬けや肉うどんなどを提供する。昆布といりこ、複数の鰹節などを使い、鶏がらスープを合わせるこだわりのだしが特徴。東京の店は、訪日客の利用も好調という。おにぎりなどもそろえ、持ち帰りにも対応する。
WithGreen
サラダボウル専門店。「(野菜だけでなく)肉、玄米を合わせて主食として食べる文化を広めたい」と店舗網を広げており、天神地下街店は全国28店目。九州ではアミュプラザ博多店(福岡市博多区)に次ぐ2店目となる。国産の素材を中心に使い、四季に応じた品も展開。天神地下街店は、WithGreenで最大規模の32席を設ける。
今秋からは北エリアも“乞うご期待”
南エリアの11、12番街には計18店があり、このうち食関連のテナントは、23年春の改装で6店が登場し、今回の2店開業で計12店となる。
天神地下街によると、七隈線開業後の23年4月~24年2月の通行客数と売上高は前年同期比で1割増。特に南エリアの売上高は2割増と好調で、「昨春の改装は成功だった」(担当者)という。
市の再開発促進策「天神ビッグバン」で新ビル建設などが進む中、天神地下街では今年秋以降、「北エリア」のテコ入れを進めたい考え。オフィスワーカーの増加を視野に、食やコスメ関連の新店を誘致する方向で検討している。