バレー日本代表のサイン入りモニュメントが福岡県庁に!

 北九州市小倉北区の西日本総合展示場で6月開幕したバレーボールのネーションズリーグ福岡大会は、計約8万3000人の観客を集めて6月16日に幕を閉じた。福岡県や市も共催し、運営スタッフには弁当ではなく周辺の飲食店などで使えるチケットを配るなど「食品ロス」の削減にも取り組んだという。18日には、日本代表選手のサインが入ったモニュメントが県庁に設置された。


県庁に設置された選手のサイン入りモニュメント。県職員が手にしている大会公式球も展示されている

ネーションズリーグ福岡大会が閉幕

 大会は男女各8か国が出場し、4~9日に男子、11~16日に女子の大会を開催。男子の日本代表は3勝1敗、女子は2勝2敗で、女子は大会期間中にパリ五輪の出場権を獲得した。

 県によると、国内のバレー人気の高まりを受け、日本代表の試合は一般の約7700席がほぼ満席に。代表戦の8試合だけで計約6万1200人が訪れた。ただ、外国同士の対戦では平日ということもあり500人程度という試合もあった。

 福岡大会は、開幕約4か月前の1月末に開催発表される異例の展開だった。2023年12月の時点では千葉県が検討されていたが、急きょ変更となり、国際バレーボール連盟が福岡県に相談。西日本総合展示場が、大会期間に利用可能だったほか、県が推進する人と動物の健康や、地球環境を一体的に考える「ワンヘルス」に連盟が共感して短期間で開催が決まったという。

食品ロス削減にも取り組む

 県は、会場周辺で大型画面でのパブリックビューイングを実施したほか、県産の八女茶や博多和牛などをPRするブースを設置。ワンヘルスの啓発動画や冊子の作成も含め、計約4800万円の予算を計上した。

 また、東京五輪・パラリンピックで運営ボランティアの弁当約30万食が食べられずに処分されたことなどを受け、県と市で連携し、運営スタッフ計約3000人には弁当ではなく周辺の飲食店やキッチンカーで使えるチケットを配る取り組みを行った。県国際スポーツ大会推進室の柴田信英室長は「余分な供給がないので食品ロスの削減になるほか、地元の店舗のにぎわいにもつながった」としている。

6月28日正午まで展示

 県庁1階では6月28日正午まで、日本代表の男女計42選手のサインが書かれた大会モニュメントや大会公式球を展示している。


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