日本経済大(福岡県太宰府市)に通うウクライナ人学生が監修した料理が、福岡県筑紫野市の飲食店「二日市食堂ともすけ」のメニューに加わり、提供されている。
同大はロシアが侵攻を始めた2022年から戦禍を逃れたウクライナの学生を受け入れており、現在は24人が在籍している。
学生がインターンシップ(就業体験)を行った業務用食品卸「岩田産業」(福岡市)が、飲食店で同国の料理を出そうと企画。取引先で、同店を経営する「OBU Company」(筑紫野市)が趣旨に賛同して名乗りを上げたという。
新メニューとして8月から同店で提供されているのは、東欧の伝統料理「ピロシキ」と、数種類の果物を砂糖水で煮て作るドリンク「コンポット」のセット(680円)。学生が参加した試食会を2回行い、本場の味を再現した。
同店は、学生をアルバイトとして採用しており、7月末には関係者らを集めた「プレ提供会」で2人が接客を行った。キーウ出身のソフィア・ユルチェンコさん(21)は「おばあさんがよく作ってくれたピロシキの味に近づいた。多くの日本の人に食べてほしい」とアピールした。