北九州市八幡東区で11月に開催される秋祭り「まつり起業祭八幡」の実行委員会は、物価高騰の影響で実施が困難な状況に陥っていた花火の打ち上げについて、今年も実施することが決まったと発表した。クラウドファンディング(CF)で目標金額の250万円が集まった。
祭りは官営八幡製鉄所の創業を起源とし、毎年2日目のフィナーレに花火を打ち上げている。11月9、10日に開催する今年の祭りでは、物価や人件費の高騰で企業の協賛金などで賄っている開催費では花火の打ち上げ費用が捻出できなくなり、CFを活用した。
CFは6月28日~8月9日に募集し、三つの企業・団体と個人50人が応じた。初めての試みで当初は伸び悩んだが、大口の寄付を申し出た企業もあり、例年と同規模で花火の打ち上げが実施できるようになったという。
花火は11月10日午後7時45分から15分間、大谷球場(八幡東区)で打ち上げる予定。実行委事務局は「祭りを応援するコメントも寄せられ、本当に感謝している。来年以降は花火を続けていくために新たな道筋を見つけていきたい」としている。