日本一猛暑のまち太宰府 体育館のエアコン設置前倒しへ

 この夏の猛暑日(35度以上)の日数が国内最多を更新し、「日本一の猛暑のまち」となった福岡県太宰府市は11月28日、当初の計画を前倒しして、小学校の体育館にエアコンを設置する方針を明らかにした。

夏までに、工事の契約急ぐ

 市によると、9月補正予算に小中学校の体育館に空調を整備する設計費を計上。2025年度の当初予算に工事費を盛り込む予定だったが、厳しい暑さが懸念される夏までに設置できるよう、小学校4校分の工事費2億4000万円の債務負担行為を設定し、契約を急ぐ。残る小中学校でも整備を進める。

 市によると、24年の猛暑日は62日で国内の年間最多、連続40日で国内最長となった。楠田大蔵市長は記者会見で、ミニバスケットボールのコーチをしている友人から「子どもたちがかわいそう」というメールを頻繁に受け取ったことを明らかにし、「子どもたちの暑さ対策を最優先に行い、夏前に何とか間に合わせたい。災害時には避難所にもなり得る」と力を込めた。


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