「柳川相撲フェス」6月8日に 地元出身の横綱・雲龍を顕彰

 横綱土俵入りの雲竜型を考案した、福岡県柳川市出身の第10代横綱・雲龍(1822~90年)を顕彰する「柳川相撲フェス」が6月8日、同市大和町鷹ノ尾の「雲龍の郷(さと)」で開かれる。

柳川市合併20年に合わせ

 市教育委員会や企業、雲龍の子孫などでつくる実行委員会が企画。雲龍が2022年に生誕200年を迎えた際、記念イベントを検討したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催できなかったため、今回は柳川市合併20周年と併せて実施することになった。


「雲龍の郷」にある雲龍の銅像


 フェスは午前中、雲竜型を使った元横綱・大乃国の芝田山親方と雲龍の子孫によるトークショー、柳川出身の秀ノ山親方(元大関・琴奨菊)による子ども相撲教室などを開催。正午前からは、「グルメ親方」として親しまれている高崎親方(元幕内・金開山)が作るちゃんこを先着400人に無料配布する。午後はカラオケ大会、相撲グッズなどがもらえるじゃんけん大会などで楽しめる。

 市教委によると、雲龍は少年時代に両親と祖父母を亡くし、力仕事をして幼い弟妹を世話した。力士としてデビュー後は努力を続け、横綱になった。雲竜型は所作の美しさもあり、多くの横綱が用いている。

 雨天の場合、近くの柳川市大和B&G海洋センター体育館で実施する。問い合わせは、実行委事務局の市教委生涯学習課(0944-77-8837)へ。


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