飲酒運転事故の犠牲者の遺品や遺族のメッセージを展示し、命の大切さを伝える「生命(いのち)のメッセージ展」が8月25日、福岡市役所1階の市民ロビーで始まった。8月29日まで。
飲酒運転撲滅の機運を高めようと、市が全国各地でメッセージ展を開いているNPO法人「いのちのミュージアム」の協力を得て、毎年この時期に開催している。
会場では、2~84歳の男女21人の等身大パネルを設置。パネルには犠牲者の写真が貼られ、「どんなに苦しかっただろう。助けてあげたかった」「もう一度会いたいよ」など、遺族の思いが紹介されている。足元には、犠牲となった人が愛用していた靴が置かれている。
会場を訪れた同市東区の女性(66)は「(3児が死亡した)19年前の事故は今でも鮮明に覚えている。運転するすべての人々が見て、事故で悲しい思いをする人がいなくなってほしい」と話していた。
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