「法然と極楽浄土」後期展示始まる 九博で11月30日まで

2025.11.06

 福岡県太宰府市の九州国立博物館で開かれている特別展「法然と極楽浄土」(読売新聞社など主催)の後期展示が11月5日、始まった。同30日まで。

国宝加わり、九州初公開も


会場に展示された国宝の「山越阿弥陀図」

 後期を前に展示替えが行われ、新たな見どころとして、いずれも国宝の「山越阿弥陀図(やまごしあみだず)」(京都・永観堂禅林寺)、「当麻曼荼羅縁起絵巻(たいままんだらえんぎえまき) 巻下」(神奈川・光明寺)、「法然上人絵伝 巻第六」(京都・知恩院)が加わった。11日からは、蓮(はす)の糸で織られたと伝わる「綴織當麻曼陀羅(つづれおりたいままんだら)」(奈良・當麻寺)が九州で初めて公開される。

 同展は昨年、東京でも開催されたが、東京都町田市の元高校教員間瀬岳美さん(65)は「仏像が好きで、混雑する東京より九州でゆっくり見たかった」と来館。「これほどの仏像が一堂にそろうことがすばらしい。信仰が長く受け継がれてきたことが伝わってくる」と話した。

 開館時間は午前9時半~午後5時(金、土曜は午後8時)で、月曜休館(24日は開館し、25日が休館)。観覧料は一般2000円、高校・大学生1200円。問い合わせはハローダイヤル(050-5542-8600)へ。


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