アフガン支援のペシャワール会 11月15日に現地報告会

2025.11.14

 アフガニスタンなどで人道支援に取り組んだ医師の中村哲さん(当時73歳)が、武装集団の凶弾に倒れて12月4日で6年となるのを前に、民間活動団体「ペシャワール会」(福岡市)は11月15日、福岡市早良区の西南学院大チャペルで現地報告会を開く。


現地報告会のチラシ


 報告会では、8月中旬から現地を訪問していたNGO「ピース・ジャパン・メディカルサービス(PMS)」支援室長の藤田千代子さんらが、ハンセン病診療事業や用水路事業の進捗(しんちょく)状況などについて話す。アフガン出身の医師で、同国で医療や教育支援を行う「カレーズの会」のレシャード・カレッド理事長とペシャワール会の村上優会長の対談もある。

 午後1時半~午後5時。申し込み不要。入場無料。問い合わせはペシャワール会事務局(092-731-2372)へ。

今夏の震災でも緊急食糧支援

 ペシャワール会はアフガニスタンで今夏に起きた震災の被災者支援にも取り組んでいる。


8月の地震を受け、PMSは緊急食料支援を現地で行った(PMS、ペシャワール会提供)

 同国東部では今年8月31日にマグニチュード6.0の地震が起きた。同会によると、震源は現地での活動を担うPMSが拠点を置くナンガルハル州の州都から東に27キロの地点で、震源地周辺では2000人以上が犠牲になった。PMSが運営するダラエヌール診療所にも多くの負傷者が訪れ、医療チームが治療に当たった。これまで手がけた用水路などに大きな被害は確認されなかったという。

 被災者を支援しようと、同会は、同州とクナール州の1000家族に緊急食料支援を実施。冬の到来を前に10月中旬までに3050張りのテントの配布も終えた。

 同会の村上会長は「中村医師の思索を手がかりに今後も事業を進めていきたい。震災支援もその一つ」としている。


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