一日一日、毎試合毎試合に向かって アビスパ福岡の渡大生選手に聞く

オンラインでインタビューに答える渡選手

記事 INDEX

  • 「5年周期説」破っていけたら
  • どれだけ一日を追っていけるか
  • 「なにくそ根性」で頑張ろう!

 5年ぶりにJ1の舞台で試合に臨んでいるアビスパ福岡。これまで5年ごとにJ1に昇格しては1年で降格し、今シーズンは「10位以内」を目標に戦うチームは、J1連覇へ突き進む川崎フロンターレに今季初の土をつけ、強豪の鹿島アントラーズにはホーム&アウェーで勝利するなど、その躍進はサッカーファンの間で話題になっています。アビスパに大分トリニータから今季移籍した渡大生選手に話を聞きました。


渡大生(わたり・だいき)選手

1993年6月25日生まれ。広島市出身。2012年、広島皆実高校卒業後、ギラヴァンツ北九州に入団。U19、U20日本代表に選出。徳島ヴォルティス、サンフレッチェ広島、大分トリニータを経て、21年にアビスパ福岡へ。ポジションはFW。

「5年周期説」破っていけたら

――アビスパへの移籍を決断したときに考えたことは?

 絶対(J1に)残留しないといけない、使命感に似た思いはありました。

――「5年周期説」と言われることは頭にありましたか?

 それはあまりないですけど、周りがそう言っているので良くも悪くも縛られているんだなと。だったら、たくさんのエネルギーを使いながら、そういうものを破っていけたらいいなと思いました。


ⓒavispa fukuoka

――チームでの自身の役割をどう考えていますか?

 意識していることはありません。チームの中でというより、自分が良い状態であればチーム全体(の調子)につながっていくと思うので、まずは自分自身のことに目を向けながらという感じですね。サッカーに対し、より真摯に向き合えたらいいなと。

――自身のプレーでアピールするポイントや強みは?

 そこはもう見ていただいた方の主観に任せます。どう感じるかはそれぞれだと思うので、見た方がどう捉えてくれるかですね。


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どれだけ一日を追っていけるか

――アビスパの今季の戦いぶりは予想を上回るという声もあります。渡選手としてはいかがですか、チームの雰囲気はいいですか?

 そうですね。悪くはないと思います。多分、僕たちは一番下だと思って今シーズンをスタートして、そういうのを考える暇なく、一日一日、毎試合毎試合に向かっているので、それが今の結果なんだなと思います。

――オンとオフとの切り替えはどのように?

 切り替えっていうのは自分の中でなかなか難しくて。今はもうオンとオフの境目があまりない感じなので、切り替えようと思わないです。日頃のサッカーに対する向き合いとか、そういうのをやっていれば起きたことに対して受け止めやすくなるので。スイッチの「入り」はありますが、なるべく自然体でいるようにしています。


ⓒavispa fukuoka


――日々の心がけや生活上のモットーは?

 どれだけ一日を追えるか。一日一日に追われるのではなく、追うような生き方をしたいと思っています。

――福岡の街のイメージや好きなところは?

 コロナ禍でなかなか自由に出歩くことができないので、まだ本当の意味での福岡の良さを感じられていないのかなと。これから見つけていきたいです。いろんな人が集まる場所ですし、「もの」や「こと」がたくさんあります。僕は基本的にどこでも問題なく住めるんですけど、福岡は生活するのにすごく便利な街だなと思います。

「なにくそ根性」で頑張ろう!

――渡選手は広島出身ですが、福岡のみなさんに行ってほしい、おすすめしたい場所はありますか?

 平和記念資料館と原爆ドームです。

――今年も広島原爆の日に自身の思いをSNSで発信していましたね。

 そうですね。僕が発信するというか、誰かがつないでいかなければと思うので。たまたま僕はサッカー選手という、少しだけ影響力のある職業をやらせてもらっているので、広島出身のJリーガーとしてまだまだ伝えるべきことがあるんじゃないかなと思っています。

――最後にみなさんへのメッセージを。

 僕から言えるようなことはあまりないんですけど、今はこういったご時世で、いろんなことを諦めてしまいそうになりますが、僕自身も含め、いろんな人が誰に向けたらいいのか分からない怒りを抱えながら生きている。そこに対して「なにくそ根性」で、毎日お互いに頑張って生きていきましょう。


ⓒavispa fukuoka

 プロとしてのキャリアも10年目となり、経験とともに成長した姿を見せる渡選手。そう伝えると、「確かに大人にはなったかなと思います。良くも悪くも。でも基本は何も変わってないですよ。『クレヨンしんちゃん』もずっと好きだし、今も宇宙のことをよく考えてます」という答えが返ってきました。

 ピッチでのプレーはもちろん、インタビューやSNSで発信する独特な世界観でファンの心をつかんできた渡選手。今シーズンも残り10試合を切りましたが、引き続きチームの戦いぶりとともに注目していきたい選手です。


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