ミクスタを楽しもう! マルシェにライブ、グルメ……やりたい人がやりたいことを
記事 INDEX
- スタンド開放デー300分
- スポーツ観戦だけじゃない
- 市民に欠かせない存在に!
サッカーJ3・ギラヴァンツ北九州の本拠地「ミクニワールドスタジアム北九州」(北九州市小倉北区)を会場に、試合がない日も様々なイベントを企画してみんなで楽しむ「ユニークベニュー」と呼ばれる取り組みが進められています。ミクスタで一体どんな活動が行われているのか、その様子を取材してきました。
スタンド開放デー300分
4月10日に開催された「ミクスタ スタンド開放デー300分」。サッカーやラグビーの試合がないこの日、自由に出入りできるメインスタンドでは、ベンチで弁当を広げたり、一眼レフカメラでスタジアムの写真を撮ったり、訪れた人たちが思い思いの時間を楽しんでいました。
スタンドの一角ではジョン・レノンの「イマジン」を約50人が合唱し、世界平和への願いを発信しました。小倉城とほぼ同じ高さというスタジアム6階まで階段で上り、眼前に広がる景色をゆっくり眺める人の姿もありました。
スポーツ観戦だけじゃない
「ミクスタはサッカーやラグビーの試合をやるだけの場所ではないんです」。そう話すのは、2021年4月からミクスタのユニークベニュー企画を担当している逆井(さかさい)健さん。施設のフィールド(芝生)外を使って開催するイベントに携わっています。
「ミクスタを使って、やりたい人が、やりたいことをやりたい時にする」がモットー。就任以来、VIPルームでの「ゆうゆう落語会」、屋内型のマルシェ、ライブや撮影用車両の展示を行う「スプリングフェス」など月平均3本のイベントを展開してきました。
記者会見室で名作映画を鑑賞する「ミクスタ名画座」は定期開催されるように。「ラーメンフェスティバル」や「きもだめし」「子供たちのクリスマス会」なども好評です。イベントによる集客効果で、昨年度のミクスタ全体の入場者数は前年度を上回ったということです。
市民に欠かせない存在に!
ミクスタが開業して6年目。「サッカーやラグビーに興味や関係がない人には、『自分には縁のない施設』とまだまだ思われています。ミクスタをイベントの会場と捉えて、日常的に利用してもらいたい」と逆井さんは話します。
ミクスタで何かをやりたいという人がアイデアを持ち寄る「満月ミーティング」を月に1度開催し、実現に向けて意見を交換し合う場になっています。ミーティングの機会だけでなく、アイデアや問い合わせはいつでも受け付けているそうです。
JR小倉駅から近く、そばには海があり、日本有数のアクセスと景観を誇るミクスタ。より多くの人が主体的に関わり、市民にとって欠かせない存在になっていくことが期待されます。