「戦死した仲間の分も」 前福岡県知事の父・小川治夫さんが肌身離さなかった手帳

小川さんが常に持ち歩いた手帳。補修を重ねた跡がうかがえる

 太平洋戦争中、数々の海戦や作戦に最前線で従事した元海軍士官の小川治夫さん(福岡市早良区)が3月31日、老衰のため99歳で亡くなった。戦後は西日本鉄道の役員を務めたほか、海軍関係の慰霊、顕彰に取り組む公益財団法人「水交会」(本部・東京)の福岡支部初代会長を務めるなどし、戦死した海軍兵学校同期や戦友の慰霊、遺族との交流に尽くした。

続きを読む

この記事をシェアする