博多人形×エヴァ 伝統工芸の絵付けを体験してきた

 福岡の伝統工芸品・博多人形と、「エヴァンゲリオン」がコラボした商品「開運エヴァ鈴」(税込み1980円)がキャナルシティ博多(福岡市博多区)の「EVANGELION STORE HAKATA(エヴァンゲリオンストア博多)」で販売されています。作品に登場するエヴァをモチーフにした土鈴で、自分で好きな色に塗ることができます。絵付けのワークショップが施設内で開かれると聞き、体験してきました。

制作者自らが指導


講師を務めた中村弘峰さん

 ワークショップは1月12日に行われました。キャナルシティ博多では、2019年6月からエヴァンゲリオンとコラボした様々な企画を行っています。絵付け体験の講師を務めたのは、「開運エヴァ鈴」を制作している博多人形師の中村弘峰さんです。伝統工芸の新たな扉を開こうと挑戦を続けており、この日も「博多人形を知る人を増やしたい」と気合十分です。

関連記事:日本の「ドール」を世界へ~人形師・中村弘峰さんインタビュー~


「エヴァンゲリオンストア博多」で販売している「開運エヴァ鈴」


advertisement

ワークショップ開始

 この日の参加者は10人ほど。親子連れが多く、小学生くらいのエヴァファンがいることに感動しました。


手本を示しながら丁寧に指導する中村さん

 最初は中村さんの話です。「水彩絵の具でもきれいに色付けされます」「細かい所を色付けするときは小指を人形につけて支えるとやりやすいですよ」と、やさしくアドバイスをしてくれました。

 道具は会場で借りられますが、記者はこの日のために絵の具セットを買ってきました。


絵の具や絵筆、パレットなどをそろえました

 作業開始です。「零号機」「初号機」「弐号機」の中から、一番好きな初号機を迷わず選びました。


初号機をチョイスしました

 開始20分にして、「とても難しい…」ということが分かりました。
 まず、人形の持つ位置を考えないと、指に付いた絵の具で色移りしてしまいます。さらに、部位ごとに色を塗り分けようと細い絵筆を使っても、集中を切らさずに作業をしないと絵の具がはみ出てしまいます。
 立体物に色を塗るのがこれほど難しいとは思いませんでした。「職人技ってすごい」としみじみ感じます。


絵付けに挑戦する記者

 それでも、指先に気持ちを集中させていると、時間がたつのを忘れてしまいます。2時間のワークショップは本当にあっという間でした。


advertisement

完成しました!

 悪戦苦闘の末に、オリジナルの初号機が完成です。
 「ささっとー」のイメージカラーの黄色を基調に塗ってみました。


「ささっとー」カラーの黄色を基調にしました

 ほかの参加者の作品もできあがったようです。忠実に再現したものから個性的なものまで様々です。


参加者が絵付けした人形

 みんな、なかなかの仕上がりです。
 伝統の技のすごさを体感し、クリエイティブな時間を過ごすことができました。


advertisement

この記事をシェアする