マリンワールド海の中道(福岡市東区)で2019年春に始まった骨格標本の常設展示「ほねのおと~HONE NOTE~」では、マッコウクジラの大きな骨を見ることができます。このクジラ、北九州沖の周防灘からやって来たのだとか。展示に至る経緯を水族館の担当者に聞きました。 北九州で見つかったクジラ 北九州空港沖で2015年9月、死んでいるマッコウクジラが見つかりました。周辺を航行する船にぶつかる恐れがあるため、地元漁師の協力で、クジラの尾にロープをかけて苅田港まで移動しました。特注の架台にのせたクジラの巨体をクレーンで吊り上げました。 陸揚げしたマッコウクジラは体長16.3メートル、体重33トンの雄。頭部には、船によるものとみられる大きなスクリュー痕があったそうです。調査が終わったクジラは解体し...