今年も咲いた夏の生命 自宅の庭でクマゼミの羽化を見守った

月明かりを受けて羽化するクマゼミ

 季節が盛夏へと走り出すこの時期、毎年ひそかに楽しみにしていることがある。クマゼミが羽化する瞬間に立ち会うことだ。福岡市内にある自宅の庭で7、8年前から幼虫の姿を目にするようになった。「今日もいたね」。夜、高さ3メートルほどの庭の木に、懐中電灯の明かりをあてて声をかける。

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