バレンタインデー 福岡の百貨店が選んだ2020年の特別なチョコはこれ!
バレンタイン商戦が本格化しています。今やバレンタインデーは男性にプレゼントするだけでなく、女性が自分へのご褒美に特別なチョコレートを楽しむイベントとしても定着してきました。普通のチョコでは物足りない人のために、福岡県内の百貨店が厳選したこだわりの商品を紹介します。
「あまおう」と甘い共演
博多阪急(福岡市博多区)が開催しているバレンタイン催事「カカオワンダーランド」には、これまでで最大規模の150ブランドが出店しています。チョコの原料・カカオにこだわった商品が数多く並ぶなか、福岡県産の高級イチゴ「あまおう」を使った2商品に注目です。
ひとつは、ベルギーの老舗「アトリエ・ドゥ・ゴディバ」による「ストロベリーディップ」(1個389円)です。店内の調理場で、その日の朝に収穫したあまおうをダークチョコレートでコーティングして販売します。イチゴのほどよい酸味とチョコのパリッとした食感が特徴です。
もうひとつは、チョコレートブリュレの上にイチゴをトッピングした「あまおうとチョコレートのタルト」(1個864円)。いずれも、うきは市産のあまおうを用いています。博多阪急の担当者は「バレンタインはチョコだけでなく、スイーツを楽しむ祭典にも変わりつつあります。地元の素材を使い、おいしさを届けたい」とPRしています。
和洋折衷で会話が弾むかも
博多大丸(福岡市中央区)では、「大丸のバレンタイン選手権」が盛り上がっています。今年は、和菓子とチョコを組み合わせた和洋折衷のスイーツがイチオシです。
なかでも、地元の調味料メーカー・久原本家が開発した甘味料「あま糀」とカカオを合わせた「あま糀キャラメル生カカオ」(9個入り、1944円)に注目です。あま糀は「飲む点滴」ともいわれる甘酒の原料。その自然の風味と上質なカカオがマッチした商品です。
このほか、ベルギー産のチョコと北海道産の生クリームを使用したあんにマスカルポーネクリームを合わせた「ちょこれーとあんぽーね」(5個入り、1728円)、筑紫もちで知られる如水庵の「ちょこまんじゅう」(1個173円)など品ぞろえが豊富です。博多大丸の広報担当者は「アイデア商品や季節の限定品など、こだわりある商品が求められています。家族や職場の同僚とコミュニケーションを楽しむきっかけにしてほしい」と話しています。
博多大丸では、西鉄の電車やバス停の表記などを包装にデザインした「DECOチョコ」も人気です。バレンタイン選手権には、期間限定の35店と、常設31店が出品しており、対象店舗で購入すると投票用紙が交付され、人気投票に参加できます。人気ナンバーワンの商品に投票した人から抽選で50人に大丸の商品券が当たるそうです。
関連記事:西鉄のDECOチョコが博多大丸に登場 志望校のバス停デザインで合格祈願も
「タブレット」や「ルビー」も
岩田屋本店(福岡市中央区)では、「サロン・デュ・ショコラ 2020」が2月4日で終わり、5日からはギフト用のチョコを中心に取りそろえた「ショコラの祭典」が始まりました。注目は「タブレット」と呼ばれる板状のチョコ。カカオの含有量にこだわりたい人、チョコができる背景を知りたいという人にオススメです。「ル・ショコラ・アラン・デュカス」(1512円から)は、カカオの風味を堪能できるものから、ドライフルーツなどのトッピングを楽しめるものまで種類もさまざまあります。
小倉井筒屋(北九州市小倉北区)では、特別なカカオ豆「ルビーカカオ」を使用した「ルビーチョコ」を販売しています。ルビーチョコは、果実のような軽い酸味が特徴で、ダーク、ミルク、ホワイトに続く第4のチョコともいわれます。そんなルビーチョコをやわらかい食感が特徴のガナッシュに仕上げた「テリーヌ・ショコラ」「テリーヌ・ルビー」(いずれも2160円)にも関心が集まっているそうです。
今年のチョコ予算は上昇?
菓子メーカーの明治が、首都圏などの女性約1200人に調査したところ、今年のバレンタインチョコの平均予算は、前年より221円高い4923円との結果になりました。自分へのご褒美チョコは前年比ほぼ横ばいで推移していますが、配偶者や職場関係者に贈る予算が増えるとみられ、明治は「感謝の気持ちを伝える『サンクスチョコ』の需要が高まるのでは」と期待しています。
※この記事で紹介した商品が完売となる場合もあります。