あの時代に戻らないように 床下の防空壕が伝える戦禍の記憶

町家の地下に残る防空壕から天を見上げる

 太平洋戦争の開戦から82年――。戦争の体験を語り継ぐ人は年を追うごとに少なくなり、昔ながらの町並みが消えた市街地でその痕跡を見つけるのも困難になった。福岡市博多区大博町にある築約130年の町家「立石ガクブチ店」には、戦時中に掘られた防空壕(ごう)が床下に残り、戦禍の記憶を今に伝えている。

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