星空に願う平和 ウクライナ人女性が宗像のプラネタリウムで解説
ロシアによるウクライナ侵略が始まって来年2月で4年となるのを前に、福岡県宗像市の宗像ユリックスプラネタリウムは11月15日、日本に避難しているウクライナ人女性が星空を解説する特別プログラム「ウクライナの星空」を開く。同プラネタリウムでは、2024年に続き2回目で、今回は女性の夫も戦禍の状況などを話す。
11月15日 現地の夜空や戦禍伝える
女性は、東部・ハルキウ出身のオレナ・ゼムリヤチェンコさん。母国の大学院で量子物理学を学び、プラネタリウム解説員として働いていた。侵略を受け、22年に来日。全国で体験を伝える活動をしながら、今年から都内のプラネタリウムで仕事を始めた。
特別プログラムでは、北緯50度のハルキウから観測できる夏の大三角形と北極星を投影して解説。このほか、通っていた大学の被害状況などを写真で報告する。また、夫のミハイロさんは、チェコで働いていた際に侵略の混乱に巻き込まれ、夫婦で来日を決意したことや日本での周囲の支えなどについて語る。
「平和について考えるひとときに」
担当の学芸員・小野田淳子さんは「日本は今年が終戦80年の節目だが、ウクライナでは今も戦禍が続いている。2人の話に耳を傾け、平和について考えるひとときにしてほしい」と話している。
定員は各80人。正午と、午後5時半からの2回あり、各回約50分。入館料は300円で全席自由、未就学児の入場は不可。問い合わせは同プラネタリウム(0940-37-2394)へ。
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