アレルギーを気にせず「みんな笑顔に」 福岡・赤坂のケーキ店「bear bear」

 アレルギー体質の人や、卵や牛乳も口にしない完全菜食主義者(ビーガン)でも食べられるケーキが、福岡市中央区赤坂の小さな洋菓子店「bear bear」に並び、人気を集めています。店を開いた林田彩希さんは「アレルギーや体形を気にせず、誰もが笑顔になれる自信作です。ぜひ食べてみて」と話しています。


広告

玄米菜食レストランで発想

 お菓子を作ったり食べたりすることが幼い頃から好きだったという林田さんは「ケーキ屋さんになりたい」という夢をかなえるため、パティシエ科がある長崎県の高校に入って製菓衛生師の資格を取得し、兵庫県の有名洋菓子店に就職しました。しかし、新人は接客や掃除ばかり。夢と現実とのギャップを受け入れられず、1年もたたずに退職しました。



 地元の福岡に戻り、母親と玄米菜食のレストランに行ったとき、肉を使わないハンバーグや唐揚げのおいしさに驚きました。洋菓子の分野でも同じように、動物性の卵や牛乳を使わないスイーツができないかと考えを巡らせ、独自のケーキ作りに取り組み始めました。


広告

試行錯誤で誕生したケーキ

 独学で試行錯誤を重ね、できあがったものを写真に撮ってSNSに投稿すると、友人らから注文が入るように。母親らの協力もあり、2018年7月、母校の警固中学校そばに広さ7坪の店「bear bear」をオープンしました。


 ケーキには卵の代わりに豆乳や豆腐を使います。バターは米油を代用するなどして、動物性食品は一切使いません。小麦アレルギーの人にも配慮し、米粉と上新粉を使用。素材の良さを大切にしようと、白糖に代わってメープルシロップやきび砂糖などを用いています。



 ぱさぱさ感を上新粉で解消したり、動物性のゼラチンを使わず寒天で固まりやすくしたり。工夫を重ね、味や舌触りは一般的なケーキと遜色ないように仕上がりました。


広告

感謝の握手、メールに喜び

 林田さん自身は、体形を気にし始めた思春期の頃、ケーキを口にして「今日も食べてしまった」という罪悪感が苦痛だったそうです。当初は「罪悪感のないケーキを作りたい」という思いもありましたが、店をオープンすると、アレルギーを持つ子どもを育てる母親らが相次いで訪れました。

 「初めてケーキを選ぶことができました」と握手を求められたり、感謝のメールが届いたり、SNSなどでも評判は広まりました。ビーガン料理に関する海外のサイトでも紹介され、外国人旅行者が店を訪れることもあるそうです。


 「誰もが笑顔になれるケーキを味わって」と林田さん。"店長"の「くまおくん」の看板が店の目印です。


店名 bear bear
所在地 福岡市中央区赤坂2‐3‐28-1F
営業時間 13:00~20:30(土日・祝日は11:00から)
定休日 火曜・水曜
電話 070-7589-9090
公式サイト https://www.bearbear9090.com/


 

お店では、かわいい雑貨も売ってるよ



広告

この記事をシェアする

  • テアトルアカデミー
  • 読売旅行 行くばい!よか旅
  • 読売新聞 購読の申し込み
  • 西部読売育英奨学会 よみいく
  • ささっとーも読める読売新聞オンラインアプリのご紹介