サウナブームに乗って地域活性化! 豊前市の畑冷泉館で愛好家が集うイベント

タオルによる熱風を浴びる参加者

記事 INDEX

  • 一日限りの特別営業
  • 豊前の魅力を知って
  • 百貨店も熱い視線!

 樹齢800年以上の大クスの根元からわき出る冷泉が魅力の「畑冷泉館」(福岡県豊前市)で11月3日、一日限定のサウナイベントが行われました。通常は夏だけの営業ですが、今回は特別に施設を稼働。究極の「ととのい」を求めて、多くのサウナ愛好家(サウナー)が訪れました。企画の背景には、高まるサウナ人気を地域活性化につなげようという狙いがありました。

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一日限りの特別営業

 畑冷泉館は豊前市の西部、角田川沿いにある水(すい)神社のそばにあります。もともとは、山伏や近辺の神職のみそぎ場でしたが、露天浴場として開放されると地域の憩いの場として親しまれてきました。


通常は夏の間だけ営業する「畑冷泉館」

 2003年には、水風呂に加え、約90度のドライサウナと蒸気が立ち込めるミストサウナを備えた現在の形に。近年はやわらかい水質が話題になり、夏になると多くのサウナーが訪れる人気スポットになっています。


特別仕様のサウナを楽しむ参加者たち

 イベントには事前にチケットを購入した30人が参加しました。ドライサウナはこの日のための特別仕様で、熱した石にアロマ入りの水をかけて蒸気を出す「ロウリュ」ができるように石を設置しました。


「ロウリュ」のために設置されたサウナストーン

 体験してみると、水が蒸発する「ジューッ」という音とアロマの香りで心身ともにリラックスできます。タオルを振って熱風を浴びせるサービス「アウフグース」も行われ、華麗なタオルさばきと強烈な熱さで、体は熱々の状態に仕上がりました。


豊前の自然を眺めながらみんなで休憩

 汗を流して水風呂につかった後は、休憩スペースに。豊前の自然を眺めながら横になると、「ととのい」と呼ばれる深いリラックス状態になります。福岡県川崎町から訪れた男性は「ここでアウフグースが受けられて感無量です。こういったサウナが増えて、地域の活性化につながればいいですね」と笑顔を見せました。


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豊前の魅力を知って

 このイベントを企画したのは、豊前市マーケティングアドバイザーの田代里沙さん。「地域の困りごとの改善や問題の解決など新しいことが起こる瞬間に立ち会えたら」とFacebookで目にした人材募集の広告に応募し、今年5月に採用されました。


イベントを計画した田代さん

 田代さんはサウナの本場・フィンランドの政府が公認する「サウナアンバサダー」の肩書をもち、サウナのグッズ販売やイベントを手がける「サウナラブ」の代表も務めています。豊前市と話し合う中で、畑冷泉館を夏季以外にも活用し、自然豊かな豊前の魅力を発信しようと、サウナで集客するイベントを計画したといいます。


イベントではタップダンスの体験も行われた

 開催に向けて、冷泉館を管理する豊前市畑活性化協議会のメンバーらとも連携し、サウナのセッティングや当日の進行といった準備を進めてきました。

 市商工観光課の上森康博係長は「市としても、サウナで地域を活性化できないか話をしています。このように畑冷泉館が盛り上がるのはうれしいし、サウナーに来ていただければSNSでPRしてくれるので広がりも出てくると思います」と期待。田代さんも「いろんな人が集まってくれ、やってよかったです。こうしたイベントを機に認知度を上げ、自然豊かな豊前市に人を呼び込んでいきたいです」と意気込んでいます。

百貨店も熱い視線

 サウナ人気に呼応して、百貨店でもサウナ関連の催しが開かれています。"新しい定番商品"を提案する岩田屋本店(福岡市中央区)の企画「定番コレクション」では、5月に続いて10月もサウナを取り上げました。サウナラブと連携して、畑冷泉館のイベントのチケットを販売したり、女性向けのサウナグッズを紹介したりしました。


岩田屋本店での特集の様子(田代さん提供)

 博多阪急(福岡市博多区)も10月、九州各地の人気サウナ施設のグッズなどを集めた「わたしとサウナ」を開催しました。

 岩田屋の担当者は「サウナのブームに先駆けて特集を企画しました。岩田屋に普段いらっしゃらないお客さまへのアプローチができたと思います。健康をはじめ話題のテーマにも合うので、機会をみてこれからも開いていきたいです」と話しています。

 高まりをみせるサウナブーム。ささっとーでは、サウナに関する福岡県内各地の話題を随時紹介していきます。


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