陸海の要・関門海峡 夕日に浮かぶ橋と鳥居のシルエット

関門橋と和布刈神社の鳥居の先に沈む夕日(北九州市門司区)

 夕暮れの関門海峡。北九州市門司区と山口県下関市を歩いて行き来できる関門トンネル人道の門司側から出ると、和布刈(めかり)神社の鳥居と関門橋が目の前に見える。


関門海峡を通る巨大貨物船。後方の住宅と積載されたコンテナがモザイク模様に見えた(山口県下関市)

 早潮の海峡で、旧暦の元日にワカメを刈り取り、航海安全と豊漁を祈願する神事は、約1300年前には行われていたといわれる。その海に架かる関門橋は、半世紀前に当時の技術の粋を集めて建造され、今も九州と本州をつなぐ大動脈だ。


旧暦の元旦の未明、関門海峡の海につかりワカメを採る神職ら(1月25日撮影、北九州市門司区)

 海と陸の交通の要衝が十字をなすこの場所でカメラを構えると、交差する鳥居と橋のシルエットがファインダー内にくっきりと浮かび上がった。


下関市(手前)と北九州市にまたがる関門橋(山口県下関市)


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