SDGsなアウトドア施設が糸島に3月オープン 「これからの生き方」を提案

美しい海を望むドームテント

記事 INDEX

  • 糸島の魅力に触れて移住
  • 大自然のパノラマ
  • "気づき"を持ち帰って

 福岡県糸島市に3月19日、SDGs(持続可能な開発目標)をテーマにしたアウトドア施設「ITOSHIMA SDGs Village 地球MIRAI」がオープンします。自然豊かな海沿いでのグランピングなどを通じて、暮らし方や働き方、地域・自然とのかかわり方など「これからの生き方」を提案していきます。

糸島の魅力に触れて移住


トキメクデザイン代表の井上知子さん


 施設を運営する「トキメクデザイン」(糸島市)の代表・井上知子さんは、家族の都合で転居した福岡で糸島の自然の美しさと人の温かさに触れ、2018年に糸島へ移住しました。かねて温めていた「SDGsの目標達成のため社会事業を起こしたい」という思いを実現するため、会社を創業し、この施設の計画をスタートさせました。


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大自然のパノラマ

 3月に開業するのは、グランピングとキャンプができるエリアです。グランピングエリアには「漂流物アート」「青い海」「バリ、神秘」「熱帯雨林」の4種のドームテントを設置。九州大学の井上滋樹教授の監修のもと、「Gifts from The Nature=自然からの贈り物」をテーマに、流木や漂流物を利用しつつ、地域のアーティストや環境活動家と制作しました。


「バリ、神秘のお部屋 - Retreat ,Bali」

 目の前には波音が聞こえる海が広がり、地球や生命を肌で感じながら大自然のパノラマを楽しめます。バーベキューも可能で、フードロスを考慮して、加工時に余った肉や不ぞろいの野菜を使う「SDGs BBQコース」などを用意しています。


天空に泊まる「空中テント」

 キャンプ場では、木につるした「空中テント」に宿泊することもできます。ハンモックのように心地よく揺れるテントから満天の星を眺めて過ごせます。

"気づき"を持ち帰って

 施設は主に地元産木材を使って建築し、作業には地元の高齢者にも参加してもらいました。また、わずかな変色などにより廃棄処分される有田焼を譲り受けて食器に用いるなど、SDGsの理念に沿った取り組みを進めています。地元の漁師や大工らを招くなどしてSDGsに触れる教育プログラムも行っていきたいと考えているそうです。


井上さん(左から2番目)と施設工事を担った地元の高齢者たち

 井上さんは「今の世代がちょっとしたアクションを起こすことで、美しい地球をのちの世代まで残せると思っています。ときめく時間を家族や友人と過ごして、そうした"気づき"を持ち帰ってもらえれば」としています。



施設名 ITOSHIMA SDGs Village 地球MIRAI
所在地 福岡県糸島市二丈松末2002-1
公式サイト ITOSHIMA SDGs Village 地球MIRAI

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