子どもの相談、タブレットでもどうぞ 福岡市

2022.07.19

 福岡市は7月19日から、市立学校で貸し出しているタブレット端末を使って子どもが悩みごとなどを相談できる「こどもタブレット相談」を始める。使い慣れた端末で誰でも気軽に悩みを打ち明けられる環境を整えるのが主な狙い。

 市教委によると、市立学校では1人に1台タブレット端末を貸与。学校だけでなく、家庭学習にも活用してもらうため、持ち帰りを推奨している。相談は、年末年始を除く毎日午後5~10時に、臨床心理士や社会福祉士らが2人体制で対応。子どもは、匿名で学校や家庭などでの様々な悩みを音声通話か文字でやりとりするチャットで相談できる。

 子どもからの相談は昨年度、市教委がすでに実施している無料通信アプリ「LINE」を使った相談窓口に1491件、市こども総合相談センター(児童相談所)の相談電話にも1591件寄せられた。

 高島宗一郎市長は定例記者会見で、「身近な人に相談しにくい人向けにハードルを下げるのが狙い。命に関わる可能性があると判断した場合は関係機関とも連携し、迅速に対応したい」と述べた。


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